

- 向かって右側の前歯はかぶせていますが歯ぐきが上に上がっていて、見た目が悪くなっています。
そして歯の色も全体に黄色く「きれいになりたい」とこのホームページをごらんになってお越しになりました。とても美しいお嬢さんです。 
- 詳しい検査をしてみると、この前歯は抜歯が必要であることがわかりました。
しかし通常抜歯をすると、その後のはぐきは吸収を起こし上に上がります。この歯の根とその周囲の組織の状態はかなり悪く、通常よりもさらに大きい吸収が予想されます。
左の画像はそれを予想しシミュレーションをしたものです。
これではとても美しい仕上がりになりません。
このため、抜歯の前に少し工夫をすることにしました。


- 左: かぶせてあったクラウンをはずしたところ。
歯の根の上部が見えています。
右: できるだけ歯ぐきを傷つけないように歯の根の上部を削っていきます。
まだ抜歯はしていません。 
- 左: ブリッジにするために両横の歯を削ります。
右: 仮のプラスチックのブリッジを入れました。
わざと歯ぐきとの間にスペースを作っておきます。 
- 左: 2週間後。歯ぐきが増殖し隙間がなくなっています、
右: 仮のブリッジを削り、さらにスペースを作っておきます。 
- 左: さらに2週間後。
歯ぐきはまた増殖し隙間は狭くなっていますが、これ以上の改善は期待できないと判断しました。
右: 歯の根は、増殖した歯ぐきで完全に覆われています。


- 左: 抜歯をします。
増殖した歯ぐきをできるだけ傷つけないように剥離し、奥に残っている根を取り出します。
右: 歯ぐきの吸収をできるだけ少なくするために特殊なコラーゲンのスポンジを入れます。 
- 左:
注意深く縫い合わせます。
右: 仮の歯をもどしたところ。 
- 左:
2週間後。
右: 4週間後。
若干の歯ぐきの吸収は起こっていますが、最小限に抑えることができました。 
- 左:
抜歯して4週間後の歯ぐき。
右: 仮の歯を修正して戻したところ。
これできれいなブリッジを作ることができます。
お気づきかもしれませんが、この一連の治療の間に「ホワイトニング」を行っていますので、歯の色はかなり白くなっています。ホワイトニング»


- 準備が全て終わりましたので、セラミッククラウンを作っていきます。
歯の色や形の微調整は技工士さんに来ていただき、患者様のご希望を直接詳しく聞かせていただきながら行います。
写真はYBデンタルラボラトリーの米澤直人技工士。クラウンブリッジ(院長室ブログ)» 
- 最終のセラミックブリッジをセットしたところ。きれいな仕上がりとなりました。
そして患者様からは「とても気に入ってます」とのお言葉をいただきました。


- 実はこの方は、下の前歯も抜歯が必要でした。
その理由は右側の写真を見ていただくとすぐにおわかりだと思います。
治療をするかどうか迷っておられましたが、上の歯の治療結果に満足され、治療をする決心をされました。 
- 左:
抜歯をして、ブリッジにするために横の歯を削ります。
右: 仮の歯を作ってセットしたところ。
ここでも一手間かけて歯ぐきの形を整えています。そうしないと歯ぐきが大きくえぐれた形になってしまいますから。 
- 左:
抜歯後の傷が治るのを待って、型を取りセラミックブリッジを作っていきます。
右: セラミックブリッジをセットしたところ。
根が露出していた部分もきれいな歯ぐきの形を取り戻し、セラミックブリッジと調和がとれています。


- 左:治療前
右:治療後 
- 左:治療前
右:治療後 
- 上顎の前歯のアップです。
治療終了して5ヶ月経過していますが、歯ぐきの吸収も起こっておらず、とてもいい状態を保っています。
このケースは歯ぐきが治るのを待つ時間が必要でしたので、治療期間は長くなりましたが、歯科医として非常に満足のいく結果が得られましたし、それよりも患者様に喜んでいただけたことがとてもうれしいことでした。
