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インプラントに出来ること#2

インプラントは決して夢の治療法ではありません。インプラントと義歯との併用で「美味しく食べる」ことを取り戻すことができました。

初診
いらっしゃった当時は現役の看護師をされていました。右のような義歯を入れておられましたが、安定がとても悪く、
「とにかく咬めません。」
初診
左が上顎
右が下顎
下顎の歯はまだ希望がありました。
初診
いちばん前の2本の歯は、グラグラというよりブラブラしているという状態。
初診
なによりもとにかく咬めるようにしてあげなければなりません。了解をいただいた上で、その場で前の2本の歯を抜歯して、義歯を改造、修正しました。

治療開始

上顎の状態
インプラントで固定式の治療を希望されたいましたので、上顎の骨の状態から、「何度か手術をしなくてはなりませんが、可能かもしれません。」とお話をし、○の部分に第1回目の手術をしました。
しかし、残念ながらこの部分は歯ぐきの肉は厚かったのですが、骨は板のように薄くなっており、インプラントを最後部に1本だけ植え、予定していたあと3本のインプラントの植立を断念しました。
仮の総義歯
ここで治療計画の修正をしなければなりません。すべて天然の歯と同じような固定式のものはできません。総義歯の形をとりますが、できるだけ固定式に近いものを考えます。
このプランが出来た状態で仮の総義歯を作っておきます。
仮の総義歯を装着
上顎の残っている歯を抜歯し、その場でこの仮の総義歯をあわせます。下顎はインプラントをせずとも固定式のブリッジが可能でしたので、もう仮の歯にしてあります。
下顎のセラミッククラウンとセラミックブリッジ
見た目も、食生活にもそう不自由はありません。
残りのインプラントの手術と平行して、下顎のセラミッククラウン、セラミックブリッジを作り、セット完了です。

インプラント

下顎のセラミッククラウンとセラミックブリッジ
上顎にはこれだけのインプラントが入りました。●の部分(左写真)にはもう1本ありますが、今は歯ぐきに覆われていて見えません。
しかし、右の写真の○の部分(右写真)になにか工夫をしないと、片もちでは義歯が不安定になります。
下顎のセラミッククラウンとセラミックブリッジ
左の写真の左側のインプラントは、義歯を安定させるために、下顎の前歯の部分にのみに使われる細い特殊なMDIインプラントです。問題を解決するためにはこのインプラントを使うしか方法がありませんでした。
そこでこの方に全てをご説明し、
「実験的な治療になりますが最善をつくします。どうされますか?」
とお聞きしたところ、「全てお任せします。」とのことでした。
下顎のセラミッククラウンとセラミックブリッジ
幸い手術も成功し、無事インプラントが骨と結合しました。さあ、最終段階に入ります。システムに従いインプラント部の型をとり、横型にします。
下顎のセラミッククラウンとセラミックブリッジ
このようなものをバーアタッチメントといいます。天然の歯と違い、インプラントは全く動きません。少しでも狂いがあるとこれはきちんと合わず、やり直しが必要になってしまいます。もっとも精密さが要求される作業です。
下顎のセラミッククラウンとセラミックブリッジ
口の中のインプラントときちんと適合しました。これなら充分に機能を発揮できます。

インプラントの治療

義歯

義歯
義歯です。この内面にクリップを埋め込みます。このクリップに中にインプラントを取り付けたバーがパチンとはまり込んで、義歯を維持します。
このため、通常の総義歯とは違い、真ん中の部分をなくし小さくすることができます。
MDIインプラント
左側のMDIインプラントのヘッドは、球状になっています。このヘッドが右の写真のようなハウジングの中にはいります。
ハウジング内部には、ゴムのOリング内臓されています。これで咬む力を緩衝し、細いインプラントに過大な力がかからないように工夫されています。
ハウジングを義歯へ
このハウジングを義歯の内面に埋め込みます。
右の写真のように「パチン」と適合します。バーアタッチメントと共に作用し義歯は全く動きません。
アタッチメントの義歯の仕上がり
非常にきれいな仕上がりだと思います。

メインテナンス

インプラントは骨と結合
インプラントは骨としっかり結合していますので、義歯にかかる力はそのまま骨に伝わります。
どんなに硬いものでも、自分の歯と同じように食べることができます。その刺激が脳を活性化させることは、医学的に確かめられていますし、なんといっても「パリパリ」「シャキシャキ」が実感できるのです。
この食感は味覚の大きな要素です。
治療後
完成したときに、涙ぐまれながら「何かお礼をしたいのですが。」とおっしゃられました。「お礼は結構ですので、お顔の写真をホームページに載せさせていただけませんか?」とお願いしましたところ、快く了解していただけました。
お顔全体の雰囲気と調和した、とても上品な口元だと思っています。ここまで来るのは大変でしたが、よくがんばっていただけたと思います。
メインテナンス
この方は2ヶ月ごとにメインテナンスに来ていただいてます。本日は2回目のメインテナンス。つまり、治療終了後4ヶ月経過していますが、セラミッククラウン、インプラント、バーアタッチメント、義歯全て異常なく機能しています。

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